前回ブログにてアップさせていただきましたが、新型コロナウィルスの影響で発せられた緊急事態宣言が延長したことにより、色々と考えて始めたガードマンの仕事ですが、相変わらず落ち着きそうもない現状を見合わせ、今もなおガードマンの仕事を続けさせていただいています。
今回はそんな私が行っているガードマンの仕事の中で、一部時間帯に行う駐車場出入りの警備・誘導業務の中で感じた人間模様をご紹介したいと思います。
これからガードマンの仕事をはじめる方や、ガードマンってこんなこともするのね!といったご参考になれば幸いです。
駐車場に関するガードマンの仕事内容
公道から施設に出入りする際に、歩行者や自転車走行者の安全の為に行う業務です。
皆さんもショッピングモールやスーパー、公共機関その他の現場でお見かけしたことは多いと思います。
赤い棒を持って、車の出入りの安全をサポートしてるアレです。
ルールを守らない利用者
私の勤務する現場では、看板や、コーンサイン等でもアピールしていて、入場時、右折禁止、退場時、同じく右折禁止となっているのですが、利用者の半分以上はそれを無視した行動をとります。
ダメですよー!、右折ダメなんです、とアピールしても、ガンガン右折してきます。
ここに書いてある右折禁止の文字読めませんか?
私、右折ダメなんですってアピールしてるのに、私のこと見えてません?
いや、絶対見えてるし、分かっていてやってますよね?
何しろ危ないから、お願いしますよ!
あー、また右折で入ってきたし、右折で出て行くよ。。
ホント、危ないから、お願いしますよー!
ルールを守らない利用者の気持ち
右折禁止分かってるよ!だけど面倒臭いんだよ!自分が来た方向から右折で入りたいし、右折側に出たいんだよ!
そうですよねー。お気持ちお察しします。
保育園、あ、私の勤務する施設って保育園も入ってるんですよ、だから、朝や夕方、送り迎えのママとパパのラッシュになってしまう一時がありまして。。
保育園、契約時間ギリギリの夕方なんかはもぅ、凄いもんです。
延長代金払いたくない親御さんは必死ででございます、一分でも、一秒でも早くお迎えに間に合わないと!
お察しします。
お気持ち、本当にお察しします。
そりゃ、無駄なお金払いたくないですよねー。
だから分かっちゃいるけど、ルールを破っても自らを救う行動に走ってしまうのですよねー。
いやぁー、分かります!泣けてきます!お疲れ様です!
人としての秩序を捨て、家族・家計のために危険を犯すその姿、ご立派です!
お気持ちは本当に分かります。
だけどあなたも人の親、もしも右折禁止を無理やり突破して事故にでもあったら、その大切な家族にも大きな大きな迷惑がかかるんですよ!
想像力が無い
上述のとおり、分かっちゃいるけどやめられない!ってタイプがそのほとんです。
ハッキリ言いますが、想像力が乏しいと思います。
ここでルールを無視して、危険な行動をとったらどうなるか?という少し先までのことが想像できないのです。
右折ダメ!って、各所にサインがあり、且つ、ガードマンの促しがあるにも関わらず右折するってことは、ルールを無視した時にもしも事故ってしまった際に、いかに自分が不利な状況に陥ってしまうかということを想像できない人なんだと思います。
保育園にこれから行く可愛い、可愛い子供を横に乗せてるのに。。
可愛い子供たちは、なにもしらない。
右折禁止を無視して入って(出て)行く車の助手席にちょこんと座る可愛い子供たちは、右折ダメよ!と促してる私に向かってニコニコ顔で手を降っている。。
そりゃ、私もそんな可愛い子供たちに手を振り返しますよ、時には敬礼!ってアクションして笑かしてもいます。
辛いな〜。
辛い。
こんな可愛い子たちに、もしあなたの勝手な行動によって事故にでもなって悲しい結末になったらどうするんですか!
今日も右折禁止を無視する親御さんとその横で笑顔な子供たち。
頼むよー!右折したいんだろうけどもですね、危ないですから!
ちょっと先行って折り返して左折してきてくださいよ!
なにかあってからでは間に合いませんから!
この後仕事ですか?
急いでるのわかりますけど、3分も変わりませんよ!
可愛い子供のこと、大事にしましょうよ!
皆さんそれぞれのご事情があって、お急ぎのこととはお察ししますが、少しだけ落ち着いて考えてみましょうよ!
身体障害者専用駐車場の場合
ある日、駐車場が満車の状態で入場希望車が公道に渋滞となってしまった日のこと。
そんな公道の渋滞を横から無理やり駐車場にしかも右折で入ってきた若い夫婦の軽自動車が身体障害者専用エリアに車を突っ込みました。
こりゃ、マズイよ、待ってる人たちもいるわけだし。
私、さすがに歩み寄って、言いました。
すいません、お客様、ここって身体障害者専用の場所なんで。。
すると、その若い旦那さん、
は?妊婦だよ!見りゃわかんだろ!
え?妊婦さんだったのね、確かに妊婦さんはここに停めてもいいことになっているんですが。
っつーか、おにーちゃん、なんだねその口の聞き方は?
身体障害者のステッカーを車に貼ってあるわけでもないし、隣の奥さんが妊婦かどうかなんて、いきなり右折して入ってきた状況から確認できないし。。
そりゃ、結果、妊婦さんならOKなんですがね、そんな言い方ないですよね?
だから私、こう返しました。
いやぁー、無理やり危険を犯して右折してしかも他にお待ちのお客様がいるのに無理やり停車なさったので、まさか大事な大事な妊婦さんがお隣にお乗りになっているだなんて思いもしなかったので、そりゃ大変失礼いたしました。と。
おにーちゃん、返す言葉なし。
しかも、妊婦利用で、自分がコンビニ行くだけ。
隣の妊婦奥さんも困惑顔。
私、奥さんにも、妊婦さんだとは気づかず、大変失礼しましたとお詫び。
奥さん、恐縮しながら、いや、こちらこそすいません。。。
歯切れの悪い反応、そりゃ、そうだよな、このおにーちゃんがどうしようも無いワケだ。
いや、奥さん、気にしないで、お腹の子に触るといけませんから。。
やがて5分もしないうちに、おにーちゃんはコンビニの袋を持ちながら退場。
私、出口でちゃんと誘導しましたよ。
安全確保のうえ、誘導する私の前を通り過ぎる際、妊婦の奥さんはペコンとお辞儀をしてくれましたが、このおにーちゃんは体裁が悪いのか、私のことガン無視でした。笑
嫌な男だね、おにーちゃん。
おにーちゃん、危ない運転してないで、可愛い奥さんと生まれてくる宝物の子のこと大事にしてくださいよ!
EV充電エリアの場合
駐車場無いにはEVの充電専用エリアがあります。
ご存知のかたもいると思いますが、電気自動車の充電をする機器がついているあそこです。
先日、私が駐車場の出入り口で誘導作業をしていると、日産のEVに乗った40代、デブ、ロン毛、色白、ユニクロのTシャツに同じくユニクロのジャージ(共におそらく)の男性が、窓を開け、私の目の前で、
あのさー、
なんでEV充電のとこの横に普通車停めさせんのー?
あそこ軽専用ってかいてあるよな=?
どうなってんだよ?
は?
軽専用ってなってんところに勝手に誰かが普通車停めたんでしょうね。
こっちは出口入り口で仕事していましてね、そんなとこまで気がつかない場合もあるのですよ。
勘弁してくださいよ!
と、心の叫びはありましたが、私もいい歳になってきましたし、ここは大人の対応で。。
お客様、それは大変ご迷惑をおかけしてすいませんでした。
なかなか全体を見渡せず、申し訳ございませんでした。
すると、
こっちはよ、金払って充電してんだよ!こんな車が横にいちゃ、入りにきーし、迷惑なんだよ!
おい、まだ言うかいな。
一応、ちゃんとお詫びしましたよね?
大人の対応したと思うのですが。。
ここで終わらない?
まだ言います?
ってまた心の叫びです。
で、私、さらにお詫び繰り返しました。
いや、ほんと、すいませんでした。
以後、このようなことがないように気をつけます。
今回はご迷惑をおかけして大変申し訳ございませんでした。
また、貴重なご意見を頂戴し、誠にありがとうございました。
以後また何かお気付きの点がございましたら、何なりとお申し付けくださいませ。
とね。
するとそのうち、そのふくよかで色白で長髪の中年男は、
いや、あのですね、そういうわけでもなく、ちょっとあれだったもので。。。
はぁー?今更何か言ってます?
えーと、すいません、もう少しハッキリ言っていただけませんか?
あなた、先ほどのふくよかで色白で長髪の中年男と同じ人ですよね?
勘弁してよー!
ってまた心の叫びです。
最終的には、ふくよかで色白で長髪の中年男もなんだか恥ずかしそうに、苦笑いで帰って行きました。
なんだかなー?
まともに考えたらやってられないわ!笑
特徴的な人たちよ、ありがとう。
まー、特徴的な人が多いです。
でもその特徴的な人って表現と捉え方は私の私感であって、一般的なのか、常識的なのか、正解なのか、間違ってるのかなんてわかりません。
ただ、このような経験をさせていただいている現状においては、ある意味大変感謝しております。
だって、今までの自分の人生経験では味わったことのない、
出くわしたことのないエイリアンにたくさん会えるんだもの。
そこで、心の叫び方もなんとなくわかってきたし、生きていくうえで、何が大事で何がそうでないかってことを様々な人間を身近に感じることで学んだ気がする。
いきなりつっかかって来る人や、怒りっぽい人、勝手な人、ガードマンの仕事をしていると、いろいろな人に出会えます。
でもそんな人たちも皆んな、オギャー!って可愛く生まれてきたはず。
生まれたてから、そんな人じゃなかったはず。
生きていく過程の中で、人はだんだん汚れていき、ズルくなり、周りが見えなくなっていくのかな。。
自分も気をつけなきゃいけないな。
今回も最後までご覧いただき、ありがとうございました。