2020年10月14日に発表された「地域ブランド調査」において、それまで7年連続最下位だった「茨城県」がついに最下位を脱出となりました。
東京都からそれほど遠くない関東地方内であるにもかかわらず万年最下位という不名誉な称号を得てしまっていた茨城県にとっては、喜びのニュースとなりました。
そんな茨城県の代わりに最下位となってしまったのは、同じ関東圏の「栃木県」でした。
この記事では、そんな「各都道府県の魅力度ランキング」や「コロナ禍における地方活性化の重要性」について解説していきたいと思います。
茨城県が魅力度ランキングで7年連続だった最下位をようやく脱出!
もはや毎年のお決まりと言えるほど最下位に定着していた「茨城県」ですが、2020年は過去最高の42位となりました。
最下位を脱出した要因としては、「プロモーション戦略チーム」を作り、茨城県の名産品や観光地の魅力を発信できたことが挙げられます。
それでも、茨城県の大井川県知事は、「魅力度ランキングの結果が茨城県の魅力の実態を反映できていない」として、「首都圏近郊」「アウトドア環境の優位性」といった大きな魅力を今後も発信していくと発言しました。
確かに、東京に1~2時間程度でアクセスでき、Jリーグの常勝軍団である「鹿島アントラーズ」や、多くの海水浴場などがあってメロンなどの名産品も多いということを考えると、もっと順位が上であっても良いような印象はあります。
今回のランキングの発表では、「やっと茨城県が最下位を脱出した」という感想が多い中で、「毎年最下位はインパクトがあって逆に話題になるのに」という残念がる人もいたようです。
2020年の「地域ブランド調査(魅力度ランキング)」は以下の通り。
1位 | 北海道 | 26位 | 富山県 |
2位 | 京都府 | 27位 | 山梨県 |
3位 | 沖縄県 | 28位 | 新潟県 |
4位 | 東京都 | 29位 | 和歌山県 |
5位 | 神奈川県 | 30位 | 島根県 |
6位 | 大阪府 | 31位 | 三重県 |
7位 | 奈良県 | 32位 | 山口県 |
8位 | 長野県 | 33位 | 福島県 |
9位 | 福岡県 | 34位 | 岡山県 |
10位 | 石川県 | 35位 | 岩手県 |
11位 | 長崎県 | 36位 | 高知県 |
12位 | 兵庫県 | 37位 | 滋賀県 |
13位 | 宮城県 | 38位 | 埼玉県 |
14位 | 静岡県 | 39位 | 山形県 |
15位 | 青森県 | 40位 | 鳥取県 |
16位 | 愛知県 | 41位 | 群馬県 |
17位 | 鹿児島県 | 42位 | 茨城県 |
18位 | 広島県 | 43位 | 岐阜県 |
19位 | 熊本県 | 44位 | 福井県 |
20位 | 秋田県 | 45位 | 佐賀県 |
21位 | 千葉県 | 46位 | 徳島県 |
22位 | 宮崎県 | 47位 | 栃木県 |
23位 | 大分県 | ||
24位 | 愛媛県 | ||
25位 | 香川県 |
今回残念ながら最下位となってしまった「栃木県」ですが、決して魅力がないわけではなく、日光東照宮がある「日光」や那須高原のある「那須」、餃子で有名な「宇都宮」そしてイチゴの超有名ブランド「とちおとめ」といったように様々な魅力があるのです。
やはり、今回の茨城県のように、積極的に自県をプロモーションすることが、魅力度ランキングを上げたり、実際に観光者を増やしていくためには必要不可欠と言えるでしょう。
コロナ禍によって都市部から地方に人は流れる
今回、茨城県が魅力度ランキングの再開を脱出した大きな要因となった「自県のプロモーション」は、その他の県(特に地方)も見習うべきでしょう。
新型コロナウイルスの影響により、確実に都市部への人の集中は緩まり、比較的密になりにくい地方へと人が流れてきています。
コロナ禍の今だからこそ、地方の各県が茨城県のように自県のプロモーションを積極的に行うことで、更に地方に人は流れるようになり、コロナ対策と地方活性化の二つを同時に行うことができるのです。
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まとめ
今回は、各都道府県の魅力度ランキングやコロナ禍における地方活性化の重要性について解説してきました。
魅力度ランキングで7年連続最下位という汚名を返上した「茨城県」は、積極的な自県のプロモーション活動を行っていました。
コロナ禍においては、いかに地方がその魅力を発信し、人の流れを分散させることができるかが非常に重要なのです。
日本に全く魅力のない都道府県は一つもありません。
このコロナ禍だからこそ、都市部に遊びに行くのではなく、各都道府県にある名産品や観光地を巡ってみるのはいかがでしょうか?