湘南地方中部にある茅ヶ崎市。
海水浴やサーフィン、お祭りや音楽イベント、海の幸など、楽しみ方満載のエリアです。
そんな茅ヶ崎市は、市内出身だったり、ゆかりがあったり、という芸能人や著名人が多数。
その数、ざっと数えても150名以上いるんです!
サザンオールスターズの桑田佳祐さんや、加山雄三さん、徳光和夫さん、喜多嶋舞さんなんかは、誰もが知るところですよね。
その他にもまだまだいらっしゃる、茅ヶ崎にまつわる有名人。
今回は、皆さまに知ってほしい、私が厳選した人物をご紹介いたします!
岩倉具視(公家・政治家)
教科書にも登場する岩倉具視。
明治維新で活躍した、政治家の一人です。
この岩倉具視が、別荘を持っていたのが実は茅ヶ崎。
その影響を受け、伊藤博文や当時の市川團十郎など、さまざまな著名人の別荘地として愛されるようになりました。
冒頭で触れた、加山雄三さんは岩倉具視の玄孫、喜多嶋舞さんも子孫にあたります。
現在は無くなってしまいましたが、あの有名なパシフィックホテル(パシフィックパーク茅ヶ崎)も、子孫である岩倉具憲さんや、具憲の姉が結婚した俳優の上原謙さん、その子供である加山雄三さんが、共同オーナーとして名を連ねていました。
その後、倒産の際に借金問題がワイドショーで取り沙汰されたのは、ご存じのとおり。
しかし今でも、茅ヶ崎市民の心の中には忘れられない思い出として、ホテルあった光景が残されています。
岩倉瑞江(スポーティフ社長)
岩倉瑞江さんも、岩倉具視の玄孫にあたる人です。
湘南では知らない人はいない婦人服ブランド、スポーティフ代表として、精力的に活動されています。
岩倉瑞江さんは、パシフィックホテルの共同オーナーである、岩倉具憲さんの娘。加山雄三さんとはいとこにあたる関係です。お二人の写真を見ていると、どことなく似ていることに気付きます。
現在は、ファッションブランドのイメージが強い岩倉瑞江さんですが、以前は多くのサーファーやミュージシャンに愛されたカフェ「ブレッド&バター」の仕掛け人の一人でもあります。
カフェ運営をしながら、洋服を作る、売ることを思いついた、瑞江さん。閉店後にアパレルショップを立ち上げ、成功を収めました。
20代だった当時から、センス溢れていたことがよく分かるエピソードです。
ブレッドアンドバター(歌手)
「ブレバタ」の相性でおなじみ、ブレッドアンドバターは、先ほど紹介した岩倉瑞江さんが昔手がけた、カフェ名にもなっている茅ケ崎出身の兄弟デュオです。
岩倉瑞江さんとは幼馴染。
ミュージシャンとして大成する前は、パシフィックホテルでアルバイトをしていたなど、茅ケ崎ゆかりのエピソードをたくさん持っています。同ホテルが歌詞に出てくる楽曲も有名です。
カフェ、ブレッド&バターには、松任谷由美さんや、南佳孝さんなど、パシフィックホテルを訪れたミュージシャンが集まり、豪華なセッションが行われていたことでも知られています。そうして、湘南サウンドという茅ヶ崎文化が、構築されていきました。
今年、2020年10月10日には、50周年記念イベントが決定、SOLDOUTしているなど、今も愛されているミュージシャンです。
杉本 哲太(俳優)
幅広いジャンルのドラマや映画で、光る演技を見せてくれる杉本哲太さん。
今年、55歳を迎えた杉本哲太さんも、茅ケ崎出身です。
学生時代は伝説の不良と呼ばれていたなど、悪い方面で有名だったのですが、横浜でケンカをしていた時に、横浜銀蝿の嵐ヨシユキさんが仲裁。
その際に、仲間募集をしていたことを知っていた哲太さんは自ら志願し、横浜銀蝿ファミリーとして、バンドデビューの運びとなります。
バンド名は紅麗威甦(グレイス)、担当はボーカルでした。
現在は、俳優のイメージの方が強いですが、実はミュージシャン出身なんですね。
色々な過去があっても、とっくに時効は過ぎています。
年齢を重ねた今後の活躍が、ますます楽しみな俳優さんの一人です。
開高健(作家)
裸の王様で芥川賞を受賞したことで知られる、作家の開高健さん。
大阪府出身ですが、44歳の時に茅ヶ崎へ書斎を構え、亡くなるまで活動を続けました。
その後、自宅を受け継いだ家族から、茅ヶ崎市へ住まいが寄贈され、現在は開高健記念館として愛されています。
湘南を訪れた際は、隣接の茅ヶ崎ゆかりの人物館も、見学してみてくださいね。(2020年10月中旬まで、耐震工事で臨時休館中)
小説の中でも、描かれている茅ヶ崎の風景。
開高健が愛した海や住まい、愛用の品などに触れてみてください。
石井妙子(ノンフィクション作家)
石井妙子さんは、茅ヶ崎市出身のノンフィクション作家です。
「女帝 小池百合子」の中で、小池現都知事の学歴詐称疑惑を追及したのは、記憶に残るところではないでしょうか?
2016年には、「原節子の真実」で、第15回新潮ドキュメント章を受章しているなど、話題の人物です。
伝説の銀座マダムを5年間追い続けたデビュー作「おそめ」も、読み応えのある作品。
ノンフィクション小説好きな方は、ぜひ一度目を通してみてください。
野口 聡一(宇宙飛行士)
宇宙飛行士の野口聡一さんは、横浜市生まれ茅ヶ崎出身の人物です。
茅ヶ崎市立浜須賀中学校、茅ヶ崎北陵高等学校を経て、東京大学の工学部へ進学、その後宇宙飛行士として、活躍されました。
茅ヶ崎市民栄誉賞を受賞しており、茅ヶ崎駅北口のペデストリアンデッキには手形が残されています。
現在も、ゆかりの地として「ちがさき宇宙教室」や、「宇宙飛行士ゆかりの地サミット」などのイベントが行われている茅ヶ崎市。
現在はコロナウイルスの影響で閉館中ですが、神奈川県藤沢土木事務所 汐見台庁舎 なぎさギャラリー内には、誰でも無料で見学できる「宇宙飛行士展示コーナー」があり、市民の目を楽しませています。
松坂 桃李(俳優)
イケメン俳優として人気の松坂桃李さん。パパママの間では、シンケンジャーのシンケンレッド役としても、知られています。
変わった名前ですが、「桃李」と書いて、「とおり」とよみます。
由来は、中国の史記から。父親が大学教授だそうですから、さまざまな書籍などを参考に、良い名前を付けたのでしょうね。
2021年も、主演映画1本、出演映画2本の公開を控えるなど、今後が楽しみな俳優さん。
これからも茅ヶ崎の看板を背負って、活躍を続けてほしいですね。
鈴木正(ゴッデスサーフショップオーナー、日本サーフィン界のレジェンド)
鈴木正さんは、湘南をはじめ全国のサーフィンファンからレジェンドと崇められている存在。
ゴッデスサーフショップのオーナーとしてよく知られています。
生まれは新潟ですが、高校生の時に茅ヶ崎へ移住。
サーフィンという文化が根付いていない頃に、自作でボードを作ったり、25歳で渡米し、アメリカの技術を持ち込んだりなど、日本のサーフィン文化発展に大きな功績を残しました。
ゴッデス茅ヶ崎本店は、今でも老舗サーフショップとして多くのサーファーが訪れる場所。
この地で、鈴木さんは今でも現役でサーフィンを楽しんだり、講演会を行ったり、同世代の人間にもサーフィンを楽しんで欲しいと、シニア向けスクールで指導をしたり、元気いっぱいに活躍されています。
松任谷由実の天気雨の歌詞にも登場するゴッデスです。(YouTube)
松田詩野(プロサーファー)
松田詩野さんは、茅ヶ崎市出身のプロサーファー。
サーフィンの趣味を持っていた両親の影響で、波乗りに興味を持った松田さん。
サーフスクール入学初日に波乗りをマスターしたという逸話は、非常に有名です。
茅ヶ崎市立第一中学校へ通いながら、プロ資格を取得。
その後、国内外のサーフィン大会で数々の賞を受賞しています。
2020年の東京オリンピックではサーフィンが正式競技となり、松田さんも条件付きで出場権を取得していました。
オリンピックは延期になってしまいましたが、まだ18歳の松田さん。
来年の夏までにより実力をつけて、素晴らしいテクニックを魅せてくれると期待しています!
まとめ
選びきれないほどたくさんの茅ヶ崎出身有名人。
その中から、ほんの一部をご紹介いたしました。
人口約24万人という、大都市ではない地域ながら、幅広い分野で活躍している方いらっしゃるのは、茅ヶ崎という風土が持つ魅力のせいかもしれません。
また機会があれば、ぜひ知ってもらいたい有名人の情報を追記していきたいと思います。
茅ヶ崎へ訪れる際には、ゆかりの人物像に思いを馳せながら、観光を楽しんでみてください。