2020年現在のアラフィフである私が、少年時代に感銘を受け、レコードが擦切れるほど聴いた忘れられない3曲の洋楽。
この曲を聴くと、あの光景やあの匂い、あの感情など、様々な思い出と重なり合って、心の奥がちょっぴりツンとくる、本当に懐かしい曲たちです。
今回はそんな少年時代、私の心の支えにもなった3曲をご紹介いたします。
洋楽との出会い
ベストヒットUSA
当然、ご存知の方も多い筈の、僕らの多感な少年期にかかすことにできない音楽番組だった、ベストヒットUSA。
テレビ朝日系で土曜日の深夜に放送されていました。
番組スポンサーでもあったブリジストンのREEGNOのCMが強く脳裏に焼き付いています。
特にPEABO BRYSON & ROBERTA FLACKがデュエットしたあの名曲、Tonight, I Celebrate My LoveをBGMに、2台のフェラーリ・デイトナが愛し合い、戯れるように走るシーンが大好きでした。
CMのエンディングは、REGNOのCMお約束の、”ディープだ”です。
毎週、アメリカのヒットチャートを紹介し今となっては当たり前ですが、プロモーションビデオをテレビで流す番組でした。
司会はそう、小林克也さんです。
まるでアメリカのラジオDJのような語り口で日本語と英語をミックスしながら番組を盛り上げる姿は、”チョーかっこいい!”と少年たちを唸らせたのです。
土曜の深夜、少しの時間だったけど、家に居ながらアメリカを身近に感じられる素晴らしい番組でした。
この番組で紹介された曲を一日でも一分でも早く聴きたくて、レコード屋さんに向かったものです。
私が洋楽にハマってしまった原因は、この番組が大きなきっかけとなっています。
それでは、ここから私がハマった、忘れられない洋楽3曲をご紹介させていただきます。
Billy Joel :Honesty(ビリージョエル:オネスティ)
小学5年生の時、ネッスルのホットチョコのテレビCMを観て、BGMで流れるこの曲に妙に感動してしまい、誰が歌っているのかも分からず、確かCM中に、唄ビリーなんとかって。。書いてあったけど。。
レコード屋さんに駆け込み、店員さんにホットチョコのコマーシャルの歌なんですけど?と自信なく伺いましたところ、その店員のお兄さんが、優しく、あー、ビリージョエルのオネスティだね、これだよと、笑顔でドーナツ盤のシングルを手渡してくれました。
レコードジャケットには、グリっとした少し攻撃的な目にちょっとだらしなく結んだネクタイにジャケット姿で映る外人がいました。
今まで会ったことないタイプ、うわぁ、なんかかっこいい。。
この時が、私がはじめてビリージョエルに会った瞬間でした。
レコード屋さんの帰り道、スーパーに寄って、ネッスルのチョコホットを買ったことは言うまでもありません。
帰宅するなり、早くターンテーブルにレコードをセットしたい気持ちを抑え、まずはお湯を沸かして、ホットチョコを作り、あのCMの少年のマネをしながら、オネスティを聴き始めた思い出があります。
オネスティのなんとも言えないせつないメロディと、ホットチョコの甘くてちょっぴりにがい味が忘れられません。
1978年、アルバム、ニューヨーク52番街から1979年にシングルカットされた、オネスティです。
ここから、過去のアルバムなどを買いあさり、私のビリージョエル遍歴はスタートします。
なにしろ、ニューヨーク52番街ってなに?番地?
ジャケットにジーパンにスニーカー?
ニューヨーカーってニューヨークの人のこと?
てなわけで、ニューヨーク、アメリカ、自由の国に素直に憧れたのでした。
ビリージョエルが履く、トレトンのスニーカーをおじいちゃんにねだって、丸井で買ってもらった記憶があります。。
↓ネッスル チョコホットCM(YouTube)
↓Billy Joel - Honesty (YouTube)
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Michael Jackson:Human Nature(マイケルジャクソン:ヒューマンネイチャー)
1982年に発表され、一世を風靡したあのアルバム、スリラーに収録されていたヒューマンネイチャー。
同アルバムでは、ダンサブルなプロモーションビデオで人々の目を釘付けにした曲、スリラーをはじめ、アップテンポのR&Bソウルフルな曲が多い中、TOTOのスティーヴ・ポーカロが編曲を担当し、プロデューサーのクインシー・ジョーンズを唸らせた美しすぎるハーモニーで構成された名曲です。
そして、TOTOのメンバーもこのヒューマンネイチャーのレコーディングに参加しています。
当時、中学2年生だった私は、ある日、レコード屋さんのガラス一面が白いスーツに身をまとったマイケルのジャケットに埋め尽くされていることを目にし、こりゃなんだ?なんかマイケルからすごいアルバムが出たのかな!と速攻買いしたものです。
買ったアルバムは見開きになっていて、トラの赤ちゃんと一緒にくつろぐマイケルが現れました。
あぁー、参った!なにこれ、かっこ良すぎる。。
そしてアルバムの1曲目である、Wanna Be Startin' Somethinから度肝を抜かれ、収録中にある名だたる名曲の数々の中に、このヒューマンネイチャーが明らかに他の収録曲とは違うなにかを持っていると感じたのでした。
なんかこの曲聴いてると、落ち着く。。
マイケルの美しい歌声がいつまでも心の奥底に響き渡るあの感じ、曲を聞き入るほどに壮大に広がるあの感じ。
音楽の持つ、力みたいなものを初めて知った曲でした。
↓Michael Jackson - Human Nature(YouTube)
Daryl Hall & John Oates:Sara Smile(ダリルホール&ジョンオーツ:サラスマイル)
1975年に発表されたこの曲を知ったのは、私が中学1年の時でした。
美しいギターの音色で奏でられる印象的なメロディーからはじまり、語り口調のような、会話のような、心の叫びのような、ちょっぴり切ない、それまで私が知っていたどの曲とも雰囲気の違う、当時の私にはなんとなく不思議な曲でした。
なに?この歌い方?田原トシちゃんとは違うじゃん!?
ホールとオーツってデキてるんだってさ!などと、友人の間では噂になり、マジかー!それにしてもオーツって確かにいつも側にいるけど、あんまり歌ってないし、ギターも弾いてるんだか弾いてないんだか。。だよなー!みたいに、なにかとその不思議さはいろんな意味で広がっていったのでした。
ホールが以前付き合っていた彼女(サラ)への想いを歌った曲だったんですねー。
オーツはどうなるの?!
今でも時折口ずさんでしまうことの多い、このサラスマイル。
クラッシックな交響曲のアンサンブルにも似た曲展開などもあり、ダリルホールの天才ぶりも味わえます。
色褪せることのない私にとっての名曲です。
↓Daryl Hall & John Oates - Sara Smile(YouTube)
まとめ
いかがだったでしょうか?
同世代の方々には、懐かしく感じてくれた人も多かったのではないでしょうか?
初恋のあの子を想い出した?
どの曲も、今もなお色褪せず、新鮮さえ感じますよね。
今は思いついた時に、さっと、YouTubeでこれらの曲を聴くことができ、いつでもタイムスリップできて、いやはや、なんとも便利な時代になったものですね。
ついつい没頭してしまい、気持ちは嬉しいんだけど、身体が付いていかない。。笑
だけど、近いうち、ネッスルのチョコホットを飲みながら、久しぶりにターンテーブルでオネスティを聴いてみようかなという気になりました。
ところで、ネッスルのチョコホットって今売ってるのかなー?
ないですよねー。(残念!)
探したら、これがありました!
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